辻 聡彦

TSUJI Toshihiko

有田磁器をキャンバスに線を刻む……

聡窯(そうよう)の三代目 辻聡彦の技法は、成形後の半乾き時に線を彫り込む事で、自由な土のめくれによって立体感や奥行きを生み出す独自の「線刻技法」を用いるのに加え、呉須など磁器絵の具のグラデーションと釉薬を施す事により、素材が持つ透明感ある美術作品に仕上がります。

海、空、朝霧、夕映え、山々や田畑、四季の中の花や木々、自然が持つ無限の広がり……肌で感じたその瞬間の感動を、有田磁器の世界に表現していきたい。

作陶歴

Artist Biography

1965
佐賀県有田町生まれ
1982
日展洋画家・杉本好守・弘子夫妻に師事
1986
九州造形短期大学インテリアデザイン科卒業
1987
アメリカ、ニュージャージー州立フェアレス・ディキンソン大学工業デザイン科修学
1989
帰郷後、重要無形文化財保持者・井上萬二氏に師事
1991
父 辻毅彦のもと、聡窯にて作陶活動に入る
1997
全国各地で自然をテーマにした陶板壁画を制作(1997年~)
2004
日展会友推挙
2005
賀県立有田窯業大学校非常勤講師(2020年閉校まで16年間在籍)

受賞歴

Principal Award History

1995
日展初入選 以降25回入選
1995
九州山口陶磁展(現:有田国際陶磁展)で美術部門・産業部門ダブル受賞
2000
九州山口陶磁展(現:有田国際陶磁展)第3位
2002
九州山口陶磁展(現:有田国際陶磁展)大賞(文部科学大臣奨励賞)
2003
佐賀銀行文化財団新人賞表彰
2010
現代工芸美術九州会展 青木龍山賞
2013
日本現代工芸美術展 現代工芸本会員賞
2016
日本現代工芸美術展・佐賀巡回展 佐賀県知事賞 その他、各公募展受賞多数
聡窯Sohyoh
住所
844-0002
佐賀県西松浦郡有田町中樽一丁目5-14
TEL
0955-42-2653

作品